山郷のぞみGKコーチ インタビュー
2021.11.18
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初勝利まで長かったけど、練習でみんなでトライしたことが試合で少しでも表現ができ、勝利に結びついたことがとても嬉しかった。方向性が明確になったこと。迷ったとき、つまずいたとき、「これを信じてやってみよう」と思えたとき、チームが大きく変化することに驚きました。まだ不安定でぐらぐらするモノサシだけどブレずに信じてやり続けたい。
サッカーやチームには「流れ」がある、ということをあらためて感じています。いい流れを持ってきてくれたひとりはサリナ。試合に出られなくて苦しかったはずだけど、ピッチサイドから常に声を出して、全力で準備して、試合に集中し続ける姿勢はチーム全体に「心動かすもの」をもたらしてくれたと思います。
私も経験がありますけど、試合に出られないことで感情が下がってしまうことは誰でもあります。「なんで私が出れないのか」って周囲を妬んだり、ときに自分勝手な行動をとってしまうこともゼロではないでしょう。でもそれって「サッカーを裏切る」行為。悔しくて納得いかないからといってネガティブな雰囲気を出すのは、大切な仲間に背を向けることと同じです。
たとえチームメイトより技術で劣っていたり経験が少なかったりしても、それでも必死にトレーニングを続けて準備すること。試合に出る選手を応援したり鼓舞したりしながらチャンスをうかがうことができる選手って少ない。でもこの姿勢こそが真のプロフェッショナルだと私は思うし、そんな選手が多いチームは当然強いです。いい「流れ」がチーム全体に広がっているチームは必然的に試合に勝てる確率が高くなると思います。
現役時代、チームメイトに代表選手がいて「この人を超えたら代表になれる」って毎日ライバル心を燃やしながら練習していました。ようやく巡ってきたチャンスを前にして気負いすぎてミスばかりだったけど「たいしてうまくないんだから普通にやれ」っていう先輩のアドバイスが心の支えになりました。その後は試合に出続けて、集中力とパフォーマンスともにコントロールが大変だったけど、「もっとうまくなりたい」という気持ちが大きくなって代表に選ばれるようにもなりました。
少しのチャンスをものにすること。執着心は大事だけど、自分の力を発揮するためには気負うことなく準備することも大事です。いろんな人が助言してくれて、試行錯誤しながら毎日を過ごしていると「どう進むべきか」が明確になってきました。こうなると「必ずいい準備をするから、よかったら(試合に)使ってください」っていう冷静な自信が芽生えてくるんです。
指導者になって思うことは、「いろんな選手に対してどう向き合うか」という難しさ。きつく言っても聞いてくれる場合もあれば、諭すように話しかけることでコミュニケーションがうまくいくケースもあります。現役時代は何も考えずにズバズバ言ってましたけど(笑)結局「ひとりでは何もできない」ですし、協力して何かを成し遂げることがサッカーだということに気づいてからは、人との向き合い方が少しずつ変わってきたと思います。
いずれにしても、いろんな選手、スタッフに対して説得力ある言動ができるためには明確な「サッカー観」が必要です。「自分はいったい何なのか」という土台を身につけるために、たくさんコミュニケーションをとって、失敗もたくさんして、何回もチャレジしていきたいです。指導者として本当に未熟さを感じる毎日。「ぜんぜん進んでいない」もどかしさや焦りもありますが、楽しみながらがんばりたいです。
4年ぶりのダービー。浦和は古巣ですし、お世話になったので恩返しがしたいとも思っています。浦和は強くなきゃいけないチームでずっとトップを走り続けているクラブ。そんなクラブとどれだけ戦えるかを示すチャンスだし、必ず生まれるわずかなスキをいかにつけるかを多くの人に見てもらいたいです。エルフェンへの感謝ももちろん忘れることなく、積み上げてきたものや流れを大切にして全力で戦います。
#マイスタジアムマイホーム #TSUDOI
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