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MATCH DAY PROGRAM|2026.9.19 vol.03

2026.9.19


「魅せる仕掛けと結果で勝利へ!」どんな形でもゴールを決める

 トップ下のポジションで積極的な仕掛けを繰り出し、チームの攻撃に大きな推進力を与えている田中結衣。WEリーグクラシエカップリーグステージ第1節のセレッソ大阪ヤンマーレディース戦では、1点ビハインドの場面で、華麗なターンからの絶妙パスで同点ゴールをアシストし、チームを逆転勝利へと導いた。

 昨年8月、東洋大4年時にWEリーグ特別指定選手としてエルフェンでプレー。大学卒業後に正式加入し、今シーズンから背番号が『26』から『8』へと変わった。開幕戦から連続でスタメン出場を果たし、スピードに乗ったドリブルや巧みなキックでチームに貢献。守備にも汗をかき、ピンチをチャンスに変える、素早いカウンターのカギを握る。

 プロサッカー選手の兄2人、田中宏武(インドネシアリーグ Perserikatan Sepakbola Sleman)と田中渉(鹿児島ユナイテッドFC )を持つアスリート一家で育ったアタッカー。カップ戦連勝を狙う第2節の日テレ・東京ヴェルディベレーザ戦を前に、自身の原点や今季のプレー、家族の思い出、そして次節への思いを語った。

カップ戦第1節のC大阪戦では、相手を翻弄する鮮やかなターンからのパスで同点アシスト。見事な逆転勝利に貢献されましたね。

 立ち上がりの早い時間に失点してしまっていたので、前半のうちに追いつくことができて本当に良かったです。相手のDFが3枚で、背後のスペースを取れるという印象があったので、そこを突くことがことができました。得点シーンを振り返ると、サイドの(大曽根)由乃からボールを受け取ったとき、(髙橋)雛さんが私の後ろをまわっていくのが見えたんです。雛さんがゴール前で、シュートか中の選手を使ってくれたら良いなと思い、タメを作ってから足元へパスを出しました。雛さんがゴールを決めてくれて勢いに乗れました。

今シーズンは開幕から全4試合に先発出場し、手応えを掴んでいるように見えます。好調の要因や日頃の準備で意識していることはありますか?

 アタッカーなので毎試合「ゴールを決める」という強い気持ちを持っています。シーズン前の練習試合でもしっかり結果を残せましたし、開幕して試合をするごとに調子も上がってきた感覚がありました。始まってみると強い相手ばかりで難しい試合も多いですが、前節のアシストのように手応えは掴めているので、これからもっと得点という形でチームに貢献していきたいです。

ハードワークをして、ボールを奪ってからの即攻、ドリブルや長短のパスの使い分けなど、攻守に存在感を見せていますね。

 どの試合も走らなければ勝てないので、チームのために走ることはエルフェンの全選手共通のベースだと思っています。その上で自分の持ち味は攻撃のアイデアや仲間との連係プレー、そしてドリブルだと思っています。特にペナルティエリア付近ではアイデアを出して勝負したいので、頭で難しく考えるというより、体が自然と反応して動く感覚を大切にしています。守備は見た目以上に頭を使う部分が多く、後ろの選手の声に耳を傾けながら動く必要があるので、90分間集中を切らさないことを意識しています。

大学時代からトップ下やサイドハーフなど前線の位置でプレーされていますが、ご自身のプレースタイルの強みはどこで培われたのでしょうか?

 大学で試合に出られるようになってから、自分の強みであるボールタッチやドリブル、周りとの連係プレーについて、手応えをつかむことができました。特にプロの世界に入ってからは、得点やアシストという「目に見える結果」を残すことの大切さをより強く意識するようになりました。

今シーズン、ご自身の中で掲げている目標はありますか?

 やっぱり前線の選手なので、得点はどんな形であっても挙げたいですね。それによってチームの勝ち負けに関わってくるので。昨シーズンはもの足りない結果だったので、今シーズンはもっと得点を取りたいです。背番号が「8」になったので8ゴール以上を目指します。しっかり点を取って、1試合1試合チームの力になりたいです。

田中選手といえば、兄の宏武さんと渉さんもプロサッカー選手という「アスリート一家」として知られています。幼少期は兄妹でどのように過ごされていたのですか?

 兄たちは高校から寮生活をしていたので、一緒に過ごしたのは中学生まででした。兄2人と私の3人が揃うと常にボールを蹴っていて、近くの公園に行って特訓をしていました。昔は私がキーパーでした(笑)。上の兄(宏武)とは1対1を、下の兄(渉)とは技術的なパスやキックをやっていました。それぞれこだわりが違っていて面白かったです。

お兄さんたちとは、プレーのタイプや性格面で似ている部分もありますか?

 プレー面では下の兄に似ている部分が多いですが、性格やプレースタイルが三者三様で違いますね。今でもたまに会った時にプレーの相談をすることがあって、下の兄には自分のプレー動画を見せて「この動き出しのタイミングはどう?」と意見を聞いたり、上の兄にはメンタル面でのアドバイスをもらったりしています。

実家に帰った時に楽しみにしている料理や、好きなメニューは何ですか?

 母の作るキーマカレーとシチュー、そしてトンテキ風のとんかつが大好きです。キーマカレーにはピーマン、人参、玉ねぎ、鶏肉か豚肉が入っているのですが、ピーマンを入れるのが珍しいらしく、周りからは「ピーマン入れるの!」と驚かれます。私にとっては幼い頃からの定番で、それが美味しさの秘訣だと思っています。兄たちも大好きな思い出の味です。とんかつも分厚い肉ではなく、薄いお肉が層になったミルフィーユ仕立てで、実家に帰る際はいつもリクエストしています。

クラシエカップ2戦目で対戦する日テレ・東京ヴェルディベレーザとは、昨季終盤の対戦で勝利しましたね。いいイメージはありますか?

 ベレーザは技術の高い素晴らしい選手が揃うWEリーグトップクラスのチーム。ボールを保持する時間が長くて、チャンスも確実に作ってくる強い相手です。前回対戦した時も粘り強く守って、貴重なチャンスをものにして勝つという、1点の重みを感じた試合でした。

今シーズンのクラシエカップにかける思いや、目指す舞台について教えてください。

 昨シーズンはグループステージ敗退という非常に悔しい結果に終わってしまったので、今大会にかける思いは強いです。カップ戦は1試合勝ち切ることで上に進むことができます。決勝の素晴らしいピッチ、そして満員の観客の中でプレーすることを目標に、必ずそこまで勝ち上がりたいです。

ホームスタジアムの雰囲気や、熱い声援を送ってくれるサポーターの皆様の存在についてはいかがでしょうか?

 いつも熊谷では、皆さんの声援が力になっています。ホーム開幕戦でINAC神戸レオネッサに勝って、ホーム連勝を狙ったAC長野パルセイロ・レディース戦はドローで悔しい思いをしました。次こそサポーターの皆さんと勝利の喜びを分かち合いたいです。前節のアウェイ戦でもサポーターの皆さんの声援がしっかりピッチまで届き、大きなパワーになりました。皆さんのためにも絶対に勝ちたいです。

今シーズン、ホームで負けなしのエルフェンです。ベレーザ戦に向けて、ファン・サポーターの皆様へメッセージをお願いします!

 ベレーザ戦は、自分たちがじれずに守備から集中して入り、数少ないチャンスを確実に決め切ることで相手を焦らせて、相手の攻撃をしっかり封じ込めたいと思っています。自分の強みであるゴールやアシストでチームの勝利に貢献しますので、スタジアムで私たちと一緒に戦ってください。応援よろしくお願いします!


取材・文=砂坂美紀(FOOTBALL ZONE)



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■MF8 田中 結衣|TANAKA Yui

試合情報

【2026/27WEリーグクラシエカップ リーグステージ 第2節】9/19(土)日テレ・東京ヴェルディベレーザ 戦試合情報
9/19(土)日テレ・東京ヴェルディベレーザ戦 グッズ情報

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